難病ギランバレー症候群は、誰でも発症する可能性がある?

ギランバレー症候群と聞いて
すぐにどんな病気か分かる人は,少ないと思います。

 
1年間に10万人に1人が発症すると言われる難病で、
近年では,釈由美子さん、大原麗子さん,中村うさぎさんが発症したと言われています。
 
難病ということですが、以外にも数多くの方が、発症されています。
 
一体、どのような症状なのでしょうか。
 
一般的には、手足の先がしびれ始めて、感覚が鈍くなったり
手足の力が入らなくなり、歩けなくなったり
胸を大きく動かせず、呼吸ができにくくなったりと
普段の生活に大きく支障をきたします。
 
この症状の表れ方も人それぞれ違うようです。
 
喉から症状が来て、食べ物が飲み込みにくくなったり
便意が感じられなくなったりと様々です。
 
それでは、何が原因で発症するのでしょうか。
 
実は、はっきりとした原因が分かっていません。
 
 
これは驚きです。
 
その一つの説として、ウイルスや細菌は
人間の運動神経と似た構造をしています。
風邪を引いたり、下痢をした時に
原因となった、ウィルスを排除しようとして
血液中に抗体という物質ができます。
 
その際に誤って、自分の運動神経を攻撃するような
自己抗体ができ、その自己抗体が
運動神経の機能を傷害し、手足の筋肉が動かなくなるようです。
 
難病というだけに、完治するのは難しいことなのでしょうか
 
実は、神経系内科系の病気の中では、完治しやすい病気なのです。
しかし、これも個人差があり、1か月後に完治する人もいれば
1年経っても完治せず、手や足に動かせない部分が残ってしまう人もいます。
 
効果的な治療法としては2つ。
 
免疫グロブリン大量療法と血症交換があります。
 
免疫グロブリン大量療法は、最先端の治療法で
免疫グロブリンという、他の人の血液から取って集めた
血液製剤を、5日間点滴します。
長所は、どこでも施せる点で、短所は肝機能障害を併発しやすいです。
 
血症交換は機械を通して
体内の血症を入れ替えてしまうという、治療法です。
運動神経を攻撃する、悪い抗体を取り去ってしまいます。
拒否反応が出たり、頭痛などの副作用が出たりします。
 
 
赤ちゃんからお年寄りまで、誰もが発症しうる病気です。
一刻も早く原因究明と、画期的な治療法が見つかることを願います。